Vinyl Junkie Recordings

NME誌をして「（パイオニア的存在としての意味で）ニュー・ビートルズ」とまで言わしめ、アークティック・モンキーズ、フランツ・フェルディナンド擁する英インディレーベルDOMINOよりデビューを果たし一躍時代の寵児へと上り詰めておきながら（日本でも第１回ブリティッシュ・アンセムズに出演を果たしている）アルバム発表後即解散してしまったが、未だなおイギリスの若手アーティストが影響を受けたアーティストとして公言する伝説のバンド『テスト・アイシクルズ』のメインメンバー、ローリー・ブラットウェルを中心に、可憐で華奢な佇まいからはまるで想像不可能なスクリームをぶっ放す女性ボーカル、レイチェル・メアリー・キャラハン、男顔負けブリブリなベースを鳴らす女性ベース、ジェマ・フリート、インプロバンド出身でまるで予測のつかないリフで魅せるギター、スコット・Ｒ・ウォーカーによって結成された４ピースバンド『カズムズ』。０８年３月にパブリック・イメージ・リミテッドの『メタル・ボックス』を彷彿とさせる金属製ボックスで限定リリースされたデビューEPはセルフリリースにも関わらず僅か２日で完売。早くも翌月にはクリスタル・キャッスルズのUKリリースを手がけている新鋭インディレーベルTROUBLE RECORDSとの契約を果たし、８月にデビューシングル『タクシダーミー』を発表、２０００枚を売り切り英シングルチャート１２位を記録。続けて０９年２月にセカンドシングル『ボーン・ユー』をリリース、BBC RADIOのスティーブ・ラマック、ヒュー・ステファンに加え英音楽誌ARTROCKERなどでも軒並み高評価を受けバンドとしても絶大な支持を受けるようになる。アルバム先行でリリースされるニューシングル『メイル・ボンディング』はリリース前にも関わらずNME.COMにて全面フィーチャーされるなど強力なバックアップを受け更なる期待が高まる中、遂に衝撃のデビューアルバム『スペイド』がここ日本でリリースされる。